こちらは、日本の戦前〜戦後の重要な化学工業を支えた臭素(ブロモ)製造設備の一部として使用されていた陶磁器製の磁製容器です。
中央には錨(いかり)のマークが確認でき、白く丸みを帯びた形状が特徴的です。上部には錆びた金属の留め具が残っており、製造設備の一部であった歴史を感じさせます。
⚓「化学遺産」認定の背景
この種の容器は、**日本化学会が認定する「化学遺産 認定化学遺産 第056号 苦汁・海水を原料とする臭素製造設備と磁製容器」**に関連する貴重な産業資料です。
• 認定遺産名: 苦汁・海水を原料とする臭素製造設備と磁製容器
• 所蔵(関連企業): 東ソー株式会社、マナック株式会社
臭素は、航空機燃料の添加剤原料や合成化学品の原料として極めて重要です。戦前から戦後にかけて、日本で苦汁(にがり)や海水から臭素を製造するために使用された設備の一部で、特に耐腐食性に優れたこの磁製容器は欠かせませんでした。日本の化学産業の歴史を物語る非常に価値の高い遺産です。
状態
• 古い時代の産業用機器のため、全体的に汚れやサビ、経年による傷があります。
• 特に上部の金属部分には強いサビが見られます(写真をご確認ください)。
• 陶磁器本体はツヤがあり、大きな欠けは見られませんが、製造時からのムラや使用痕がある場合があります。
• あくまで歴史的資料、アンティーク品としての出品です。
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